言われ役は潤滑油(飛躍する勤労 ep.0)

え〜ちゃん!なにやってんだよ!

配送センター内で僕は怒鳴り声をあげる。
「あぁ〜、また言ってるよ。ノゾエさん」
周りのメンバーもこの怒声はいつものことで気にもしない。(ちょっとした異常事態)

「わかってるよぉ!」と僕の怒声に答えるえ〜ちゃん。
ちなみに僕とえ〜ちゃんの年齢差は親子ほど違ったかな?もちろんえ〜ちゃんの方が上だ。

当時の僕は成り行き上リーダーとなり配送センターノゾエ独裁政権の真っ只中だった。
そんな僕は自分がやっていることは正しい。他のメンバーは僕より劣っているんだから黙って言うことを聞いてればいい。そんな気持ちでメンバーに接していた。

そんなリーダーにはついていけない。

詳しくは今度発売になる「飛躍する勤労」に書いているので是非ノゾエリーダー独裁政権崩壊物語を読んで欲しい。(第2章)

いま僕とあっている人で当時の僕を想像できる人は少ないと思う。たまに僕のことを厳しいという人にも出会うが当時の僕はその比(だいたい20倍)ではなかったことをここで言っておこう(それで比較して欲しい)。

当然、そんなリーダーについていきたいと思うメンバーなどいるわけはない。表面上ではいい顔をしているが裏に回ればどうだかわかったものではない。
これは常々言っている「味方の反対語は敵」であるということだ。

それでも走り続けなければならない。

仕事とは時に残酷でチームがボロボロであっても修正をする時間も与えずに走り続けなければならない。これには苦痛以外の言葉はないだろう。しかもそれをリーダーが演出しているのだからたまったもんじゃない。
そして、そういう時に限ってミスは重なるもので…
その矛先はチームの言われ役(またの名をサンドバック役)に向くのだった。
メンバー全員に言うと反旗を翻されてボイコットされては困るから「誰か」に言うことで全員に伝えようとする。いわゆるクッションの役目になるわけだが、その役にされた者はたまったもんじゃない。

言われる側にも気持ち(ハート)がある。

年齢が親子ほど違うメンバーをクッション役にしているチームは多いのではないだろうか?
その理由に言われる側が「親子ほど違う子にムキになっても仕方がないので聞いて(我慢して)やろう。」という気持ちがある。そのような人たちは自分の事よりもチーム、組織の事を考えている人が多い。
そんなチームに対して献身的なメンバーに対してリーダーは「この人はなにを言っても大丈夫」という風に勘違いをしてしまう。
僕は大いに勘違いをした。「え〜ちゃんにはなにを言っても大丈夫だ」と…
でも、忘れちゃいけない。クッション役の人も人間で気持ちがあるということを。

もし、クッション役がいなかったら。

言われ役=クッション役と同様に言われ役=潤滑油的な役割と僕は考える。
もし、クッション役の人が居なくなったらチームを円滑に動かす油が効かなくなってチーム・組織はあっという間に崩壊するだろう。

リーダーはメンバーへのフォローを忘れてはならない!

チームに刺激を与えるために「言われ役」は必要だ。
しかし、優れたリーダーは決して「言われ役」に対して言いっぱなしにしない。
「信頼しているからこそ」であることを伝えなくてはならない。

きっと分かってくれるだろうと思うのはリーダーの勝手な思い込みだ。
これを読んでくれたリーダーで「あいつに…」と思い浮かぶ人がいたら。
いますぐに「感謝」を伝えて欲しい。

「あなたがいるからチームがまとまっている」ということを…

そういえば僕はえ〜ちゃんに言ったかな….

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1969年、大分県別府市育ち。会社員生活27年の経験から「個人が変われば組織は必ず変わる」ことを伝えるミッションを受け。ライター、写真家、イベント企画、マネジメントアドバイザーなど様々なプロジェクトで伝えている。人気講座である「優先順位設定をして業務効率をあげよう」は参加満足度90%を超える評価を得ている。2017年末には初の書籍「飛躍する勤労」をGalaxy Books社より刊行予定

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