大失敗はチーム結束のチャンス!

「俺のせいじゃないからな!」
自分の業務プロジェクトが都合悪くなると決まってこのセリフを言う先輩がいた。
心からそう思っているのか?逃げ口上なのか?
よくそんなこと言えるよなと常々思っていた。

あぁ…帰っちゃたよ。

「どうするよ。帰っちゃったぜ?」営業部内で声がする。
先輩が帰宅した原因は本日納品した商品に不備があったらしく全数検品をして至急再納品をしてほしいとクライアントから指示があったのだ。
先輩は電話を受け取ると管理部に向かい事情を説明し「俺のせいじゃないからな!」と言って帰った。
確かに「俺のせいじゃない」業務委託された会社の不備で起こった事故だ。
本来であれば業務委託会社に事情を説明して再加工してもらう手配をするところだが、そのようなわけにはいかなかった。
なぜなら今の時間は午後5時。そしてクレーム商品は今同僚が引き取りに向かっている。そして納品は明日午前中だ。まるでドラマだな。僕はそう思った。

ネガをポジへ

「じゃぁ、やるか!」ひとりの先輩が声をあげた。その先輩は元製造現場の出身でクレーム処理はお手のもので段取り良く準備を始めた。それを見た僕も「じゃぁ、俺もやりますよ!」と手を挙げた。その後は退社しようとしていた他部署のメンバーもその雰囲気を感じて「手伝おうか?」と声をかけてくれた。クレーム=ネガティヴだったはずがみんなで作業することで「祭り化」した。

損得で考えるな!

「祭り」も盛り上がってきた頃に僕は一度事務所に戻った、そこでは同僚のひとりが自分の仕事をしていた。
「なぁ、もしアレなら一緒にやんないか?楽しいぜ」と僕は声をかけた。すると彼は「いや、自分の仕事があるんで…」と返してきた。
「そうか…みんなも自分の仕事がある中でやってくれてるんだけど無理か?」ともう一度声をかけた。
「いやぁ。。。」とそれきり、それが答えだ。
それを聞いて僕は言った。
「わかった、でも、これだけは覚えておいてくれ。クレームやトラブルはみんなで乗り越えることで連体感が生まれ、仲間になるんだ。お前に仲間はいるか?そしてお前のが困った時に手を差し伸べてくれる人はいるか?」
僕は「祭り」に戻った。
そしてメンバー大騒ぎの「祭り」は翌日クライアントに正規品を無事納品した事で終わりを告げた。
担当の先輩はその時も「俺のせいじゃない」と言っていた。

あなたは大失敗を一緒に経験できるか?

普段仕事をしていたら自分ごとではないトラブルなどの大失敗に見舞われる時がある。そんな時にあなたはどうしますか?
●俺のせいじゃないと逃げ出しますか?
●俺のせいじゃないけど覚悟を持って立ち向かうか?

あの時のクレームで最初に「じゃぁ、やるか!」と言った先輩は立ち向かいました。
ひとりじゃ間に合うかどうかわからない。でもやるしかなかった。それなら逃げずに立ち向かおうと思ったのだろう。
そして、その姿を見て「自分も」と参加した。それが大きな波となり「祭り」となった。
「祭り」に参加したものはみんな仲間だ。
そしてトラブルは回避された。
チームを結束したいと考えるリーダーはトラブルにメンバーを巻き込むようにしよう。

のちに僕は管理職になってこれ以上の大トラブルに巻き込まれることになる。
その時の気持ちはこうだ…

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1969年、大分県別府市育ち。会社員生活27年の経験から「個人が変われば組織は必ず変わる」ことを伝えるミッションを受け。ライター、写真家、イベント企画、マネジメントアドバイザーなど様々なプロジェクトで伝えている。人気講座である「優先順位設定をして業務効率をあげよう」は参加満足度90%を超える評価を得ている。2017年末には初の書籍「飛躍する勤労」をGalaxy Books社より刊行予定

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