目的と手段(飛躍する勤労 Another ep.02)

ロジスティックってなんだ?

『飛躍する勤労 第2章 アナザーストーリー』

補充ないのか…
来年の新配送センター運用に向けてリハーサルが始まった。
新配送センターのテーマは『ロジステック』だ。

ロジスティックとは?
企業の物流活動またはその手法。
本来この言葉は,軍隊における兵站(へいたん)あるいは後方支援を意味し,具体的には物資調達・輸送活動またはその手法を指した。
この概念が1960年代の米国ビジネス界で採用され,物の流れを経済的に合理化することを目的とした組織的マネジメントを指すようになった。(百科事典マイペディアより)

つまりは『物流の合理化』だ。
今までの配送の流れを『合理化』することを目的したプロジェクトは始まった。

『合理化と人員削減』の関係性

合理化すると人員が削減されるというが本当にそうのか?
配送の話から少し逸れるが今まで合理化されているものについて身近な事例で考えてみた。

●交通機関の自動改札機(バスも含む)
●スーパーなどの顧客による清算(セルフレジ)
●製造現場機械のオートメーション化
●伝票・帳票類のIT化

合理化することで人員削減される場合の多くは『機械化と仕組みを変える』ことによって実現されることが考えられます。
上記の中で特にスーパーマーケットのレジに関してはこの25年で凄まじい進化を遂げています。
初めは『手打ち入力』でした。それからPOSシステムに変わり、今ではお客さんが自ら清算処理をしています。
このことによりレジ担当は高度な入力スキルを必要とすることがなくなり『誰でもできる作業』となりました。その結果『誰でも出来る作業ならお客さんにやってもらおう!』ということになるわけです。
当初『お客さんに清算させるとは何事だ!』という考えもありましたが、実際に稼働してみると『楽しい!』と多くのお客さんがセルフレジに並ぶようになりました。時には普通のレジは空いているのにセルフレジが混んでいるということも…

『機械化と仕組み』を変えることで効果が上がる!

どんな素晴らしい設備を導入しても『仕組み』がしっかりしていなくては効果を上げることが出来ない。

「仕組み」とは
1 物事の組み立て。構造。機構。『複雑な仕組みの機械』『政治の仕組み』
2 事をうまく運ぶために工夫された計画。くわだて。『うまく買わせる仕組みになっている』
3 芝居・小説などで、内容・配置などの工夫。趣向。(goo辞書より)

この場合②の考えが適切でしょう『事がうまく運ぶために工夫された計画』
なにか現状に変化を起こそうと考えた時に『どうすればうまくいくだろう?』が最優先になる。

合理化な仕組み構築のためには

能率を上げるためにむだを省くこと。特に、企業などで、省力化・組織化によって能率を上げ、生産性を高めようとすること。
「経営を合理化する」(goo辞書より)

合理化とは『ムダを省く』ことである。そのように考えると合理的な仕組みとは『上手くいくためにむだを省く』ということだ。
すなわち最初に考えることは設備ではなく『むだをいかに上手に省くことが出来るか?』という点を徹底的に考えることだ。設備の投資は後からでも構わない。。。。。

まずは設備から

『ロジスティックセンターが稼働したら今より少ない人員で作業できるようになるから』と上司に言われるがまま翌年の新配送センター(ロジスティックセンター)稼働に向けてのトレーニングが始まった。
具体的な計画も理解しないまま名前だけが先行した『ロジスティックセンター』それはトレーニングの段階から僕らは大きな勘違いをしていた。

『ムダを省く』ためにの合理化(ロジスティック)であるはずが『むだを増やして』しまった。
なぜならメンバー全員が『合理化をする理由』を理解していなかったのだ。
その結果『とりあえず言われているからやっている』程度の認識で作業をするようになってしまったのだ。当時リーダーであった僕も理解度は低く『今目の前にある設備をしっかり使わなければ』という気持ちばかりが空回りしてしまって本質(上手くいくためにむだを省く)を見失っていた。

目的はなんだ?

現在絶賛校正中「飛躍する勤労」にその後の事は書いていますが、僕たちは本来の目的を理解することなくプロジェクトに参加したため結果大失敗に終わりました。
多額の予算と投じて建設された『ロジスティックセンター』は当初の目的であった『合理化による人員削減』を達成することは出来ませんでした。

目的には手段があります。
今回の目的は『合理化による人員削減』で手段が『新配送センター』を建てることだったはず。
それが目的と手段が入れ替わってしまったです。
『新配送センター』を建設するための手段として『配送部の合理化と人員削減』することになっていました。
それは『新配送センター』を建てるための『理由付けだったのかもしれない』もし違ったのなら僕らはもっと本気になって理解しなくてはならないことがあったはずだ。

『むだを省くために、どんな仕組みを作るべきか?』
それは『新配送センター』を作らなければいけないことだったのか?
『新配送センター』を作らなくても合理化出来るのではないか?

後日談になるが、、、
翌年僕は配送部から製造部に転属した。僕の後に課長になった人が最初にやったことは『人員増員』だった。
いったいなんだったんだろう?
せめて僕らが体験した1年を見て会社は『合理的に業務をするためには仕組みを変えるより人を増やした方が効果的だ』そのように考えたのだろう。

僕は想う『合理化はお金を使わなくても出来ることがある。まずは仕組みを考えよう設備はそれからだ』

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1969年、大分県別府市育ち。会社員生活27年の経験から「個人が変われば組織は必ず変わる」ことを伝えるミッションを受け。ライター、写真家、イベント企画、マネジメントアドバイザーなど様々なプロジェクトで伝えている。人気講座である「優先順位設定をして業務効率をあげよう」は参加満足度90%を超える評価を得ている。2017年末には初の書籍「飛躍する勤労」をGalaxy Books社より刊行予定

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