人に仕事がつくのではなく、仕事に人がついた方が組織は上手くいく

『問題意識』を知ることで、その人の視野がわかる。

業務改善のお手伝いをしていた時の話、部署内における業務改革案についてメンバーに考えさせる研修を頻繁に行っていた。
チームを考える集団にするためには常に『問題意識』を持つことが大事です。
そのために改善プロジェクトをチーム分けして指導していました。
各チームから出される改善案も部署内で解決出来るものから組織全体に関わるものまで各チームによってさまざま。
その提出される『改善案』を見ると提案者の問題に対する『視野』がよくわかります。

①自分の関わる所にしか興味のない案
②部門全体の問題に目を向けている案
③部署間業務のボトルネックに関して良くわかっている案

この場合は①は『私が困っている』という案であるため後回し、そして②に関しては一見「おぉ、えらいね部門のことを考えていて」と思われるが話を進めていくと要点を得ない場合が多い。そうなると③が一番わかってるということになる。すなわち一番最初に改善すべきは③となる。

 

 

部署間の垣根を超えろ!

③『部署間業務のボトルネック』を改善をしようとすれば必ず問題が発生する。それはお互い部署の事情がぶつかるからです。要は『あっちを立てたらこっちが立たず』なのです。
ボトルネックに気がついた人が業務改善対象になったチームに改善案を提案するが、多くの場合は受け付けられない。その理由は『自分の仕事』という意識が強く他者に干渉されたくないからです。これが管理職や上長からの『指示』であれば(しぶしぶ)動くがそうでない場合ではなかなか難しい。
チームの改善活動には可能な限り管理職は関与しないほうがいいと思っています。管理職はメンバーの成長を補助する役割として状況確認とアドバイス程度にとどめておいたほうが良いでしょう。
業務改善において部署間の衝突はさけられません。そして、そのことがネックとなって改善が前に進まないことが多くあります。

部署間の壁をこえた先に改善の第一歩があるのです。

 

『自分の仕事』なんてものはない!

なぜ『部署間の壁』があるのだろう?、同じ会社、同じ部門にいるのだからお互いの考えを尊重していれば壁などはないはずなのに、そこには大きな『自己意識』が存在します。 それは『自分の仕事』という概念です。

この概念が会社内では深く根付いています。
これは『肩書き主義』にも関係しているのだと思うのですが、あなたの『仕事』はなんですか?と聞かれているのに『担当=専属』と勘違いをしてしまう。

【担当】とは、
受け持ってその事に当たること。引き受けること。
【専属】とは、
特定のものだけに属していること。
ある一つの会社・団体だけに所属し、他とは関係をもたないこと。
(大辞林 第三版より)

語釈だけを切り取って考えると
【担当】= 仕事によって受け持つ人材が変更する。
そのことに対して
【専属】= 現在の職務以外は関係を持たないこと。

少々乱暴な言い方をするならば「この仕事頼むね。終わったら報告して次の仕事お願いするから」なのである。それを「この仕事は『あなたのもの』ですから、しっかりとお願いしますね」と脳内変換するのだ。

 

人に仕事がつくのではなく、仕事に人がついた方が組織は上手くいく

そもそも会社では『仕事』に人がつくのであって、『人』に仕事がつくことはありえません。そんなことをしていたら、その人が会社を辞めたらその部署の仕事が回らなくなってしまう。そして、新しい事業を始めようと思うが社員全員が『専属』であれば新規事業のための人材を新たに手配しなくてはならない。
それでは会社経営は成り立たないのです。

もし、『人』に仕事をつけたいと願うなら一刻も早く独立して『個人』で仕事をしたほうが良いでしょう。会社から与えてもらったものではなく『自分でなければ』という仕事をしてください。会社員でいる以上『仕事』が基準になって人が配属されることを理解したほうがいいでしょう。
そのことを考え違いしていると改善は進みません。

先の改善のボトルネックは『ひと』なのです。ひとの意識を変えることであっという間に改善のスピードは上がるでしょう。
しかし、その『意識』を変えることが本当に大変なのです。

もし、あなたは会社で出世したいと思うなら部門間をどんどん飛び越えて改善ができる人になりましょう。そのためには『ひとつの仕事』に執着しないこと。
これからは『多能工』すなわち何でも屋が成功する時代になるのです!

人に仕事がつくのではなく、仕事に人がついた方が組織は上手くいくのです。

 

今回も読んでいただきありがとうございました。

 

 

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