残業型チームの生産性が低い理由(飛躍する勤労 Another ep.04)

午前中は頭が眠ってるんですよねぇ

ある部門の若手メンバーに言われたセリフだ。時計を見ると『午前10時』を回っている。(十分起きてる時間だぜ!!)ちなみに勤務先の就業開始は8時45分、僕が率いるチームでは考えられないセリフだ。
これはチームリーダーの行動(考え方)によってメンバーの意識は大きく左右される。
前職では当時管理職は8時には出社して各部に送信されたファックスを確認し部下の机に置きながら各自の注文状況を確認する事でメンバーの行動管理をするのだ。
そして1日のスケジュールをメンバーが出社する前に再度チェックする。
リーダーはメンバーが出社する前にやるべき事は(意外と)多い。

優秀な管理職ほど出社時間は早い

僕は余裕を持った時差出勤をしていた。理由は確実に座って通勤したい事とトラブルに巻き込まれて遅刻するのを回避するためだ。その結果出社する時間は7時過ぎになった。かなり早い出社だ。しかし、これを上回る人がいたのです。それは…社長だった。
僕は企業社長の経験がないので朝早くから何をしていたのかわかりませんが部長であった僕よりは確実に『やるべき仕事』があったのではないかと思います。
お互いに仕事があるので会話はあまりないですが、ちょっとした確認程度であればこの時間に出来るのでお互い時間を無駄にしないで済みました。

リーダーの行動は部下に伝染する。

「おいおい、早いなぁ」次々とメンバーが出社してくる。僕のチームメンバーは出社時間が他チームに比べて圧倒的に早い。全体の8割が管理職の出社時間である8時には出社していた。ちなみに僕は「俺が早いんだからお前らも早く来い」とは言ってない事は理解していただきたい。
メンバーが自主的に早く出社しているのだ。

1日のスケジュールは就業開始前に決めろ!

「残業は各チーム所属長に許可を取れよ」これは僕のチームのルールだ。会社とは従業員の時間に対して報酬を支払っている。すなわち勤務時間内は会社時間を売っていると考えなくてはならない。その時間を有効に使うのはメンバーだけではなくリーダーであり所属チームの長もそうなのだ。
その事をリーダーはチームメンバーに理解させなくてはならない。そこを手を抜くと『午前中は頭が眠ってるんですよね』なんていうメンバーが出てくるのです。
彼らは就業前に1日のタイムスケジュールを確認して仕事とをするために8時に出社しているのです。

1時間残るなら、1時間早く来なさい。

これは僕の口癖だ。「どうせ起きるんだ。1時間残るなら翌朝1時間早く来て処理しなさい。可能であれば早朝手当も考えてもいいよ」とメンバーに伝える。
その結果、実際に早朝出勤したものはいなかったが同時に残業も少なくなった。
彼らは『朝早く来る事よりも無駄な時間を無くす』事に知恵を絞ったのだ。その結果が残業時間の減少につながったのだ。頑張るのではなく、知恵を使ったのだ。
残業も早朝も同様に手当は出すから朝来なよと言うと早起きは嫌だから早朝出勤はしたくない。しかし、それが理由で残業は出来ない…『じゃぁ、段取り見直すか!』という考えになったのでしょう。

すなわち残業とは…

『会社にいるから”ついでに”やっていこう』であって必ずしも(今の時間に)必要だから残業しているわけではないのです。
なぜなら、その時間に仕事をしたところでクライアントはすでに会社にいないのだから…
会社的には個人の自己満足に付き合うわけにはいかないので早朝に来て処理しても結果が同じなら脳が活性化している朝の方が効率がいいに違いない。
その活性化させるためには早起きをしなくてはならない。
早起きするためには早く寝たほうが良い。そのためには….残業はしないほうがいい。

リーダーの姿を見てメンバーは真似をする。

そんな朝型リーダーもいれば、逆に夜型リーダーも存在する。そんなリーダーは夕方からエンジンのかかるタイプで残業は当たり前、むしろ『なんで残業しないんだ?』と部下に対して思うタイプだ。そんなリーダーの下で仕事をすると就業時間内に段取りすることは無意味になる。

前項の話で例えるならば
①残業が当たり前の勤務状態 ⇨ 帰宅が遅くなる
②だからと言って就業時間の変更はない ⇨ 睡眠時間が少なくなる。(午後出社にすればいい)
③出来るだけ寝ていたいので就業時間ギリギリに出勤 ⇨ 脳が活性化していない。
④脳が起きていないので午前中は仕事にならない ⇨ そのしわ寄せが残業となる ⇨ ①

ご理解いただけるでしょうか?
一番最初の台詞「午前中は頭が…」はこのような理由からなのです。

これで生産性が上がるでしょうか?会社の中には様々なプロジェクトが就業時間内に活動しています。その中で自分たちは午前中は頭が働かないので…それで会社の生産性は上がるでしょうか?
リーダーは自チームの事だけではなく周りのチームと協調し生産性を上げるためにメンバーにはどのような仕事の取り組み方をするべきなのか?ということもしっかり指導しなくてはならないのです。

『リーダーは就業時間内にメンバーの力を借りて生産性の向上を最大限に上げなくてはならないのです。』

 

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1969年、大分県別府市育ち。会社員生活27年の経験から「個人が変われば組織は必ず変わる」ことを伝えるミッションを受け。ライター、写真家、イベント企画、マネジメントアドバイザーなど様々なプロジェクトで伝えている。人気講座である「優先順位設定をして業務効率をあげよう」は参加満足度90%を超える評価を得ている。2017年末には初の書籍「飛躍する勤労」をGalaxy Books社より刊行予定