改暦と企業向けカレンダー ~後編~

さて、前回の続きですが
企業向け量産型ザ…カレンダーが製造されるスケジュールについてですが3年前までは以下のスケジュールで動いている…と思います。

あるメーカーのスケジュール
【2019年のカレンダーを作ろう!】商品数は300種程度

① 2017年  2月 2018年版 製造完了(4月に見本発送)
② 2017年  3月 2019年版 企画開始
③ 2017年12月 2019年版 下版開始(2018年2月終了)
④ 2017年12月 2019年版 印刷開始(2018年3月終了、随時増刷)
⑤ 2018年  4月 2019年版 全国販社さんへ見本出荷

ん?2019年版のカレンダーって…
下版してんじゃぁ〜〜〜ん!?
通常ならね。
でも、今年は通常通りじゃないわけだから現時点ではどうなってるんでしょうかね?

昭和から平成の改暦は実質7日でした。昭和64年が始まってすぐの出来事だった事もあり上の表では③の途中の状況だったと思います。
年号の修正(だけと言ってはいけないですが)のみで済んだし、スケジュール的ににも④と⑤の日程を調整すれば対応が出来たと言われています。
それでもスケジュール変更に伴う損失は少なくなかったと思われます。
カレンダー専業メーカーってリスキーなんですよ!!!!

ミスはゆるされない!

メーカーだから掲載内容に責任があるじゃないですか!
カレンダーの日付にミスがあったら困りますよね?
1月7日が2回あったりとかね。
大安が仏滅になってたりとかね。
普段の生活に密接しているカレンダーミスっちゃダメですよね。
だから、なんどもなんども校正作業を繰り返します。

校正…?
校正といえば、現在最終校正中『飛躍する勤労』作品展 開催中!

以上、告知でした。

書籍でもそうですが一部修正したら、その場所だけではなく再度全体を見直すことが多くあります。
その理由のひとつに原稿のデータ化があります。
修正の際になにかの拍子で他の情報に不具合が生じてデータに間違いが起きる事も考えられるからです。
それだけカレンダーの情報はシビアにチェックされているのです。

思っているより情報が多い量産型カレンダー

量産型カレンダーがタレントさんや企業カレンダーと違うのは情報が圧倒的に多い。
日付や曜日、六曜などは標準装備ですが、他にも二十四節気や二十八宿、七十二侯などさまざまな情報がカレンダーの中には記載されています。
このような情報を正確に掲載するためにはかなりの時間を必要とするのです。

そのような事もあり、今回の天皇陛下退位と皇太子さまの即位の日程とそこの関わる連休の表示に関してこのタイミングの決定は正直厳しいですね。
上記の表では②と③の間の2017年8月あたりに決定してくれたら良かったですね。
それくらいは決められたかもしれませんが…衆院選ありましたしね。
さすがに新元号は難しいでしょうね。
そうなると2019年のカレンダーの元号はどうなるのでしょうか?

カレンダーに元号必要ですか?

先の項でカレンダーの情報について話をしましたが現状では新元号は5月1日に発表になりそうです。
平成31年4月30日までは平成ですが以降は新元号になるわけです。
これでは最初に見たスケジュールでは対応はもちろん不可能…だよね?
仮に2018年早い時期に決まっても対応することは難しいでしょう。
なぜなら元号は多くのカレンダー全てのページに記載をされています。
これをすべてに対応させることは難しいつーか、めんどくさいでしょ?。

とは、いうものの他のカレンダーを製作している業者であれば2018年の早い時期に情報開示されたら場合には対応可能かもしれません。
その大きな理由に情報量とアイテム数が関係してきます。

例えば…
①前章の「まいにち◉◉」には元号も曜日も祝日もありません=問題なし
②タレントカレンダーは元号はなく西暦表示がメインで祝日も明記なし(赤字表記のみ)=問題なし
③専業ではなくカレンダーを製作している会社は情報量は曜日と祝日程度でデザイン的の問題なければ元号は表示しなくても問題なし。仮に2018年の早い時期に情報が開示されても対応出来るアイテム数と製作部数(基本在庫は残さず売り切れ御免)

こう見ると掲載しているカレンダーって少なくないかい?
….2019年(平成31年4月まで)は元号無しでいいんじゃないか?
ダメか?ダメなのか???

僕は企業向けカレンダー業界を離れて3年経過します。
そこで気がついたことが『思ったほど生活に密接してない!?』ということでした。

『商品は作品である』が求められているものは芸術作品ではなく贈答品としてなのではないだろうか?
本当に知りたい情報はネットで調べることができるしね。
そう考えると必要最低限の情報で十分ではないのか?
そんな風に思っている。
このタイミングが企業向けカレンダー業界の変換期に来ているかもしれない…

 

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1969年、大分県別府市育ち。会社員生活27年の経験から「個人が変われば組織は必ず変わる」ことを伝えるミッションを受け。ライター、写真家、イベント企画、マネジメントアドバイザーなど様々なプロジェクトで伝えている。人気講座である「優先順位設定をして業務効率をあげよう」は参加満足度90%を超える評価を得ている。2017年末には初の書籍「飛躍する勤労」をGalaxy Books社より刊行予定

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