部下を伸ばす指導方法(育てるのではなく、育つのです)

元中日ドラゴンズの監督でセ・パ両リーグで3冠王になった。落合博満さんは著書の中でこのように言っています。

「選手は育てるものではなく、自分で育つものだ」

僕も同様の考えです。
人は習うことで成長するもので、人から教えられて育つものではないと思っています。この言葉だけ切り取ると昔の職人修行のように「見て覚えろ!」のように感じるかもしれませんので補足すると、仕事の中で『明示知』と言われる、その仕事で誰もが知るべきことに対しては徹底的に教えますが、それ以外の『暗黙知』と言われる個人が経験した知識に関しては教えることは出来ないので、自らが習うしかないのです。

『明示知』とは、文章や図表、計算式などのマニュアルによって伝えられる知識や技術のことで、いわゆる正解が決まっている分野と言え、これに関しては教えることは可能です。いえ、可能というよりは、むしろ徹底的に指導・教育しなくてはいけません。
この『明示知』に対して『暗示知』は先の明示知のような形式か出来るものではなく形式化が出来ていなく各個人が暗黙のうちに伝達・伝承されている技術や知識などを言います。これは必ずしも正解はひとつではない分野なのです。それは仕事を論理的に考えることで行動することで、失敗や壁にぶつかることで正解を自ら導き出す。
マニュアル型の日本人には比較的苦手な分野かもしれません。
しかし、仕事の多くは『暗示知』なのです。

 

 

 

部下にはチャンスを与えよう。それを活かすことが出来るかは部下次第です。

残念ながらリーダーの期待に応えることが出来ずに一定のレベルで成長が止まる部下もいるでしょう。それは仕方のないことです。そのことをリーダーがいちいち気にやむ必要はありません。『明示知』である分野を徹底的に指導していれば、あとの『暗示知』的な分野は部下自らが経験から習うしかないのです。そのためにもリーダーはできる限り部下に仕事(チャンス)を任せるようにしましょう。そのチャンスを活かすことが出来るか、出来ないかは部下次第なのです。

ここで大事なことは『結果がすべてではなく、やっていることが正しいのか間違っているのか?』という過程に対して評価することではありません。その結果次第でポジションを与えるのではなく、再度チャレンジのチャンスを与えるのです。つまりは『過程よりも結果を重視』すること、成長するためには『自分への厳しさ』を持っていなくてはいけません。そのためにも結果が伴っているわけでもないのに過程を評価して甘やかしてはいけないのです。
ここでリーダーが気をつけるべきことは叱って伸ばすや褒めて伸ばすなど考えないことです。
大事なことは部下が自分でやり遂げると決めたことに対して、最後までやり遂げさせることなのです。諦めそうになってしまったとしても、最後までやり遂げるための厳しさが『暗黙知』を習うためには不可欠なのです。

部下を成長させたいのであれば『自分に対しての厳しさ』が仕事のレベルを決めることを経験から習わせることが必要です。そのためにもリーダーは部下に対して今よりひとつでもランク上の仕事を与え続けるべきなのです。

 

 

 

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